かなり久々の更新になってしまいました。
今回お伝えするのは、以前食用油でお伝えしたこと
のあるトランス脂肪酸についてです。
もっと体に良くないと言われるトランス脂肪酸は
マーガリンに大量に含まれていますが、ついにという
か、当然というか、ヨーロッパに習い、アメリカ
でもついに禁止されるようです。
当然今までのようなトランス脂肪酸を大量に含む
マーガリンも禁止されることになります。
今月に米食品医薬品局(FDA)は、「摂取し過ぎると
心筋梗塞などの発症リスクが高まる」として、トランス
脂肪酸を含んでいるマーガリンの使用を原則禁止と
する規制案を提示しました。
トランス脂肪酸は心臓疾患、冠動脈性心疾患、アトピー
などの原因になるという指摘が世界中から出ていて、
別名「健康を害する油」とも言われてきました。
アメリカに追従してきた日本もはたして規制がかかる
のか、興味深いところです。
農林水産省のホームページにもトランス脂肪酸の危険性
について書かれています。日本でも規制に乗り出すことに
なるのかどうかです。
現在、大メーカーから市販されているパンにはほとんど
バターの代わりにマーガリンかファットブレットが使われ
ています。
一番の理由はコストと保存の問題です。バターは保存に
関してかなり注意が必要ですが、マーガリンはそれほど
保存に関しては心配がありません。
私達消費者にとって安全なバターに切り替われば嬉しい
ことではあるのですが、その分パンの価格に跳ね返って
くる可能性があります。メーカーにとってはかなりの問題
でしょう。
私達消費者にとっても価格的にはかなりの負担に
なります。ただし、安全になることでもあります。
問題なのは、今ままでマーガリンは本当は危険で
あることを知らないままでいたということなのですが、
一般にそういう情報は出まわらないものです。
その他にもサラダ油として販売されている多くの
食用油にも大量のトランス脂肪酸が含まれています。
規制するとなるとこちらも大騒ぎになるでしょう。
もっとも、ちゃんとした油を使ってきた人にとっては
直接は関係ありませんが、普通の家庭では大問題に
なるでしょう。油がかなりの値上がりに繋がるから
です。
この問題については、日本の政府の誠実さが試される
ところですが、実は心配な面も残されています。
というのは、今までも海外で規制が厳しくなっている農薬
や添加物が日本に輸入したものは逆に規制がゆるくなった
ものも存在しておいるからです。
ましてここにきて特定秘密保護法が衆議院で可決されて
しまいました。
まさかこういう食品の危険性まで特定秘密の対象になる
などということは考えたくもありませんが・・・絶対ないとも
いい切れないのです。
アメリカに追従ばかりの日本で、あまり好ましくないもの
ばかりに追従せず、こういった消費者重視のことには
真っ先に追従して欲しいものですね。